「未来を奏でる薬剤師響奏曲」~その職能は新たなステージへ~をメインテーマに掲げ、10月7、8日 静岡県浜松市で開催されました。
新東名高速道路の開通で、首都圏直結!と開会式では、勢いのある静岡県をアピールしていました。
名阪側に住む私には、ピンときませんが、三ヶ日JCTの渋滞には、十分あやかることができました!?
開会式では、SF作家の瀬名秀明氏による特別記念講演がありました。
宇宙、ニュートン力学といった目に見える「マクロワールド」と原子・分子といった目では見えない「ミクロワールド」の間にあるのが「ミドルワールド」
ミドルワールドは、薬学者の大好きなミトコンドリアが存在するような細胞レベルの世界で、それは、見えにくい、イメージしにくいところだそうです。
そのミドルワールドを研究していくのが「薬学」なのではないかと薬学博士である瀬名氏は我々の存在を位置付けていました。
細胞レベルに特化した薬学。それは、これからの人類の発展に寄与するに違いないと確信させるような講演でした。
SF作家としての活動、人間らしさとロボットなど内容は多岐にわたり、予定時間大幅超過とあいなりました。
19項目あるランチョンセミナーは、
ドライアイに苦しむ私を知ってか知らずか磯野会長は、参天製薬の「ドライアイ治療について」を選択。
2000万人の病、ドライアイに対して、磯野会長、芝池副会長とともに聴講してきました。
潤いを与えるヒアレイン、潤いを引き出すジグアス
そして、もう一つ、使いやすい容器の開発
そうです、一つの病に対しても、多角的な視点から患者のニーズに応えているのです。
ポスター発表は、350本もの演題があり、その会場は、たいへん多くの来場者で溢れ返っていました。
我らが芝池先生も発表。「電子薬歴導入による服薬指導への効果」
電子薬歴導入により、必要な情報を効率的に取り出し有効利用できるようになったとの発表内容です。
会場の様子、質問を受ける芝池先生、質問をする磯野先生をフォトアップ。
災害時医療と薬剤師という分科会では、東日本大震災の現場であえいでいる患者を救うために、医療の縦割り行政の指示を待つことなく、医療スタッフの平常時の横の垣根をとっぱらい、エキスパートの面々が現場に即応した判断で活動した様子が臨場感あふれる内容で紹介されました。
個人的興味として、今どきの電子薬歴やタブレットPCを活用する在宅業務、お薬手帳のスマホ版など見て回り、また、機器展示では、足揉みマッサージも利用。
会長、副会長の補佐役として参加しましたが、ほとんどお二人をほったらかしにし、興味の向くままにさまよっていました。
「学術大会」では、「学術」そのもの、そして「学術」をとりまく周りの世界も楽しめます。
来年は、大阪での開催です!
関係者、お友達などお誘い合わせの上、参加しましょう。
PS:開催の静岡県スタッフは、それはそれは忙しそうでした…
松原市薬剤師会理事 岡山純子