ヘルパーさん、ケアマネージャーさんの講習会に参加させていただきました。
2部構成で、1部ではリーフ薬局の神山先生から在宅・施設での介護における薬剤管理についての講演、
2部はシンポジウムでした。
1部の講演は、高齢者に多く見られる疾患(高血圧、糖尿病など)の薬剤で起こりやすい副作用や、食品と薬との相互作用などについてでした。
薬剤師にとっては、常識中の常識であるワーファリンとビタミンK、カルシウム拮抗薬とグレープフルーツジュースなどの組み合わせについてなど話もありました。
私自身、大学で勉強するまでは全然そのような知識もありませんでした。
参加されたケアマネージャーさんも多くの方がメモを取られていたので、利用者さんはもちろんのこと、ケアマネージャーさん・ヘルパーさんもご存じなかったのかな?と思いました。
実際に服用する患者さん、介助する介護職の方が知っていることで初めて意味をなす情報なので、周知していくことは重要だと感じます。
2部での質問項目に、重度の認知症独居老人の服薬管理をどのように行うのが有効か?という質問がありました。
いつどれを飲むのか、飲んだのかまだ飲んでいないのかがわからないほどに認知機能が低下した方なら、きっと大量の種類・錠数を服用されているのだろうと思います。
このような方にはどのような方法が提案できるか?
薬剤師の先生から、光と音で服用を促す器具があるのでそれを利用してみてはどうか、との提案がありました。
いろいろな手段や情報を模索・提案するという面では、薬剤師もケアマネージャーさんも役割は同じだなと思いました。
大阪薬科大学 夛田美里