薬局・薬剤師のお仕事」カテゴリーアーカイブ

第15回近畿薬剤師学術大会

滋賀県長浜市で行われた第15回近畿薬剤師学術大会に参加しました。

2011年11月20日(日) 分科会3 大阪府薬松原支部 磯野元三
◆発表演題
タイトル ; 3タイプの集合型実務実習
分科会 ; 分科会3-6年制実務実習
【発表抄録】
平成22年より、薬学部5年生の薬局実務実習が始まりました。11週間の実習期間で、1薬局で完結することが原則となっていますが、協力薬局に委託できる到達目標として次の3項目があります。

  • 薬局製剤に関するもの
  • 漢方製剤に関するもの
  • 在宅医療に関するもの

さらに、地域が主体となって受け入れ体制を整備する実習は次の5項目があります。

  • 休日急病診療所の見学に関するもの
  • 防災センター等の見学に関するもの
  • 学校薬剤師業務に関するもの
  • 薬と健康の週間等における医薬品の適正使用の啓発活動に関するもの
  • 麻薬・覚せい剤等薬物乱用防止活動に関するもの

これらの8項目は、近隣薬局・支部・薬剤師会が協力しあって到達目標を実習することになります。

私の薬局の実習生には、3種類の集合型実務実習に参加させています。
1つ目は、当薬局主催のイソノ薬局近隣集合型実務実習です。実習生を受け入れている近隣薬局に声をかけて、次の5つの集合実習を初年度に続き本年度も行っています。
【P102・P103】薬局製剤・漢方製剤の概説と調製
【P505】居宅介護・介護保険の概要
【P508】学校薬剤師
【P510】薬物乱用防止運動
2つ目は、毎月実施している松原支部研修会です。指導薬剤師と実習生の発表を組み込んだ支部集合型実務実習を行っています。指導薬剤師は1つのSBOsを解説し、学生は【P515】顧客・住民への説明を中心に発表しています。
3つ目は、私も講師で参加している大阪府薬集合型実務実習です。薬局製剤・漢方製剤の概説と調製、在宅医療、OTC、学校薬剤師、地域保健・災害時医療を実習しています。

集合型実務実習を行う利点は、学生同士が言葉を交わすことにより孤独感が薄まり気分がリフレッシュされてモチベーションの維持が可能になります。また、他の薬局を見ることができ、複数の指導薬剤師と話し合うこともできます。そして、11週間の実習を長く感じることなく継続していくことができると感じます。さらに、学生のみならず委託した指導薬剤師は、実習困難なSBOsを補え、実習生のいない時間を持つことができます。
集合型実務実習を行うには、人・場所・時間・お金などの問題がつきまといます。指導薬剤師の確保、実習会場の手配、会場費・交通費・参加費などの処理です。
このような問題点を考慮すると、実習施設である薬局において少人数で行う近隣集合型実務実習を多数行うことが、最も現実的で効率的であると思います。

平成23年度 第7地区職域合同研究協議会発表会

生野高等学校で第7地区職域合同研究協議会発表会があったので、イソノ薬局の磯野先生と実習生2人で参加してきました。
多くの第7学区の養護教諭や学校薬剤師などの方が出席されていました。

☆講演☆
生野高等学校医・松本泰仁「学校における怪我の応急手当」

☆研究発表☆
長野北高校保健主事・丸山巧「薬物乱用防止教育に関して~高校生の薬物に対する意識~」

実習生;林

「運動器リハビリ」勉強会

松原市医師会地域医療介護連携推進事業委員会による勉強会が行われました。
そして、2名の先生のリハビリテーションのお話を清聴しました。

  1. 「リハビリテーション入門」 松原市医師会 上野憲司 先生
  2. 「パワーリハビリテーション」 医療法人徳州会 並河俊弘 先生

リハビリテーションの語源は、
・Rehabilitation
・re(再び) habilis(適した) ation(~にすること)
・「再び適した状態にすること」を意味する
・語源から解釈されるリハビリテーションとは、人間としてふさわしい
権利・資格・尊厳・名誉がなんらかの原因によって傷つけられた人に対し
その権利・資格・尊厳・名誉・などを回復することを意味する

パワーリハとは、力=Powerではなく Produce Outcome to WorthWhile for Elder Reactivation の略であり、パワーリハビリテーション研究会会長の竹内孝仁教授が提唱した
虚弱高齢者用に開発されたマシンを使って運動するリハビリ手法である。
脳血管障害による麻痺や骨折・病気療養による長期臥床、高齢に伴い次第に行動性が低下して
生じた廃用性萎縮に適用される。

第2部として引き続き、薬学生薬局実務実習 【P505】地域福祉 を行いました。
地域包括支援センター 松川先生と西島先生より介護保険の講義をしていただきました。

 

薬物乱用防止教育-生野高校

先週13日にイソノ薬局でお世話になっている磯野元三先生による薬物乱用防止教育が生野高校で行われました。そこで松原市と羽曳野市内で実習中の学生7人で見学に行きました。講義は後期課程の始業式の後に行われるということで、始業式の途中から体育館で見学をしました。始業式が終わりパワーポイントが壇上に映し出され、講義が始まりました。内容は大麻や麻薬などの薬物乱用についてでした。講義はとても落ち着いて話されていて、声も聞き取りやすくわかりやすかったです。最近、このように薬剤師が多くの人の前で話す機会が増えてきているそうなので、私も先生のような発表技術を身につけたいと思いました。 イソノ薬局実習生:紺井 悠

食品衛生講習会-生野高校

9月17・18日に府立生野高校で文化祭が行われる。
たいていの文化祭において、飲食物が提供される。
冷たい飲み物やアイスクリーム、温かい焼きそばやたこ焼きなどは不可欠である。

本日、文化祭で食中毒を起こさないために、食品衛生講習会が行われた。
加熱食品提供クラスと非加熱食品提供クラスの2チームに分かれての講習だった。
食品提供に際しての諸注意は、食の安全を守る最重要事項である。

生野高校担当学校薬剤師 磯野元三氏 が、「食中毒を起こさないために」の話を担当した。
今年5月には、生食肉ユッケによる腸管出血性大腸菌O111の食中毒が発生し死者がでている。さらに翌月、ヨーロッパでは腸管出血性大腸菌O104による食中毒が猛威を振るっていた。今年は特に注意を要する年度である。

食中毒予防の三原則は、次の3点だ。

  1. 菌をつけない(清潔・洗う)
  2. 菌を増やさない(迅速・冷却)
  3. 菌をやっつける(殺菌・過熱)

毎年学生諸君に、この話をしている。

薬物乱用防止教育-松原第6中学校

薬物乱用防止教育 薬物乱用防止教育

本日、松原第六中学校にて、いちご薬局の松谷威夫先生による薬物乱用防止教育が行われました。そこで、芝池じゅんあい薬局さんののぞみちゃんと、私、イソノ薬局実習生の和田で見学に行きました。

内容は、たばこ・薬物乱用防止についてでした。

松谷先生の講義は、全体的に優しい口調で聞きやすく、時にはしっかりと強調された部分もあり、非常に理解しやすかったです。

私も松原市薬剤師会の勉強会で発表させていただきましたが、そのときでも緊張していたので、今回のように中3生150人ほどの前で講義をするのは非常に緊張しそうで、慣れていないとなかなかうまく話せないと思いました。

やっぱり中学生が相手ということもあり、完全に静かな状態で聴いてくれているかといわれると、そうでもない感じでした。
しかし、講義が終わった後に絡んでくるやんちゃな生徒もいて、楽しい面もありました。

いい経験をさせていただけたと思います。

イソノ薬局実習生:和田 彬光