会員の皆さまへ
松原市薬剤師会研修会27-5 を行いました。
多くのご出席、ありがとうございました。
日時:平成27年8月6日(木)20:30~22:30
場所:(新)松原市立保健センター 3階 保健相談室
- 最新の高尿酸血症治療について 「トピロリック」 -富士薬品
- 後発医薬品の使用状況報告と9月調査依頼 - 松原市福祉事務所
- 伝達講習:改訂モデルコアカリキュラムと薬学実務実習ガイドライン - 芝池副会長
- その他 今日のJPALS
【新製品説明】
高尿酸血症治療剤 非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤
トピロリック錠20mg・40mg・60mg (トピロキソスタット錠) 富士薬品
トピロキソスタットは、活性中心モリブデンとの共有結合、複数の相互作用によって、XOR(キサンチン酸化還元酵素)の酵素反応を阻害します。
トピロリック錠は中等度腎機能障害合併患者を対象とした二重盲検試験において、血清尿酸値低下作用が認められました。
・中等度腎機能障害患者の90%が、血清尿酸値6.0mg/dl以下を達成しました。
中等度腎機能障害合併患者におけるアルブミン尿(尿アルブミン/クレアチニン比)への影響
・トピロリックの投与により、アルブミン尿の改善が認められました。
【改訂モデルコアカリキュラムと薬学実務実習ガイドライン】
平成27年入学の薬学生より、改訂モデルコアカリキュラムで授業が開始している。そして平成31年より改訂モデルコアカリキュラムに沿った薬局実務実習が始まる。
◆改訂モデルコアカリキュラム : F 薬学臨床
(1)薬学臨床の基礎
・早期臨床体験
・臨床における心構え
・臨床実習の基礎
(2)処方せんに基づく調剤
・法令・規則等の理解と遵守
・処方せんと疑義照会
・処方せんに基づく医薬品の調製
・患者・来局者対応、服薬指導、患者教育
・医薬品の供給と管理
・安全管理
(3)薬物療法の実践
・患者情報の把握
・医薬品情報の収集と活用
・処方設計と薬物療法の実践(処方設計と提案)
・処方設計と薬物療法の実践(薬物療法における効果と副作用の評価)
(4)チーム医療への貢献
・医療機関におけるチーム医療
・地域におけるチーム医療
(5)地域の保健・医療・福祉への参画
・在宅医療・介護への参画
・地域保健への参画
・プライマリケア、セルフメディケーションの実践
・災害時医療と薬剤師
◆薬学実務実習ガイドライン
薬局での望ましい参加・体験型臨床実習
・実習のねらい
薬局薬剤師の業務は、処方せん調剤、在宅療養支援、セルフメディケーションの推進、地域保健・衛生活動への参加等多岐にわたる。薬局実務実習では、それらの意義と地域医療を支える心構えを理解し、地域医療に貢献する能力を身に付けることを目標とする。
1)処方せん調剤:処方せんに基づく正確な調剤が基本であり、個々の患者に対応した情報収集とモニタリング、監査、疑義照会、服薬指導、情報提供を行う。薬剤服用歴(薬歴)や検査値等から患者状況を把握し、特に「代表的な疾患」について可能な限り継続的に関わって、安全で適正な薬物療法を実践する能力を高める。
2)在宅療養支援:居宅で実施されている薬剤師による薬学的管理の体験、地域包括ケアへの参加等により、在宅療養支援の実践的能力を習得する。
3)セルフメディケーション:薬局が健康情報を発信する拠点であることを、健康相談、一般用医薬品の販売等を通して体感し、地域住民へのセルフケアに貢献する実践的能力を習得する。
4)地域保健・衛生活動:学校薬剤師業務や地域関連団体の企画する活動等に参加する。地域での活動に関わることで、薬局薬剤師が行う地域活動の重要性を理解する。