薬局・薬剤師を活用した健康情報拠点推進事業に係る研修会

薬局・薬剤師を活用した健康情報拠点推進事業に係る研修会に応募し、出席してまいりました。10月から2月まで、薬剤師による健康情報発疹を実施します。

日時;平成27年9月27日(日) 13時~16時
場所;マイドームおおさか1階 展示ホールA
研修1 血圧を上手にコントロールしよう
研修2 高血圧予防のための食事 塩分チェックのすすめ
研修3 薬剤師ができる禁煙サポート
研修4 薬局・薬剤師の健康情報提出について

国の委託により地域の実情に応じた薬局・薬剤師を活用した健康情報の拠点づくりを推進するためのモデル事業を実施する。
1、「薬局健康情報拠点推進協議会」の開催
2、薬局を活用した健康情報拠点モデル事業等の推進事業

【今日のJPALS】

【研修1】 血圧を上手にコントロールしよう
仮面高血圧、白衣高血圧、早朝高血圧、夜間高血圧

・高血圧の治療目的
高血圧は脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)、心臓病、腎臓病および大血管疾患の強力な原因疾患である。従って主たる目的は、高血圧の管理によってそれら脳心腎など高血圧性合併症の発症予防、進展防止を図るための標準的な治療法を提示すること

・高血圧症の循環器疾患の成因
脳の細い動脈⇒血管壊死小動脈瘤⇒脳出血
脳の細い動脈⇒脳内小動脈硬化⇒穿通枝系脳梗塞
心房細動⇒脳塞栓
脳の太い動脈・冠動脈⇒粥状動脈硬化⇒皮質枝系脳梗塞・心筋梗塞・狭心症

・動脈硬化が進むと血圧が上がる⇒大動脈が膨らまない⇒抹消に血液が殺到⇒跳ね返りが多い⇒心臓近くの血液が増える⇒心臓近くの圧力上昇⇒より多くの血液が押し出される

・血圧を上げる因子
1、血液粘度の上昇
2、血液量の増大 ・塩分摂取量の増大 ・レニンアンジオテンシンアルドステロン系
3、血管総断面積の縮小
4、血管壁弾力性の低下
5、血管平滑筋の収縮 ≪カルシウムの役割≫
6、心機能の亢進 ≪交感神経の機能≫

・血圧と心臓
収縮期血圧が上がるということは、それだけ心臓に負担がかかるということ
-心臓は大きくなり壁も厚くなる
拡張期血圧が下がるということは、心臓の血流量が減るということ
-心臓自身には拡張期に血液が流れ込む
相対的に心臓は全体的な血液不足になる
-心電図異常の主な原因
心臓の血管(冠動脈)は高い圧力にさらされて動脈硬化を起す
-心臓はますます血液不足になる

・高血圧の問題点
血管障害・動脈硬化を引き起こすこと
「血圧が高いこと」自体が問題
器官が機能するために一定量の血流量が必要
血流量を確保するもっとも確実な方法は血圧を上げること

・理想的な降圧を目指して
血管抵抗を下げることができれば最善
一度生じた動脈硬化を解除すうrことは難しい
身体の部分によって血管抵抗に差が有る
人体の持つ血圧調節機構とどう折り合いをつけるのか?
エラナプリル、アムロジピン、カルベジロール

 

【研修2】 高血圧予防のための食事 塩分チェックのすすめ

◆食塩の摂取目標値
・健康日本21(第二次)厚生労働省 ; 現状 10.6g(平成22年) ⇒ 目標 8g(平成34年)
・日本高血圧学会 減塩指針 ; 食塩制限(1日6g未満)を推奨

◆食塩摂取量を減らす目的
・体内の水分貯留が促進⇒むくみ、高血圧、心臓の負担大⇒生活習慣病の発症に
・胃がんのリスクが高くなる⇒ヘリコバクターピロリ菌の感染が起こりやすくなる

◆効果的な適塩を進めるために
1、できるところから1つずつチャレンジしましょう。
⇒無理をせず継続できる方法を見つけましょう!
・汁ものは、汁少なめの具だくさん
・めん類のスープは、思い切って残しましょう
・しょうゆやソースは直接料理にかけずに小皿にとってつける
・塩味は重点的な味付けで
2、塩分を効果的に減らせる工夫を学びましょう。
⇒減塩は「マイナス」だけでなく、おいしさを「プラス」することが重要!
・香り有る材料を使いましょう 木の芽、青じそ、ごま、みょうが
・酸味を上手に使いましょう 食酢、果実酒、レモン、すだち、ゆず
・油を使った料理を工夫しましょう バター、マーガリン、ごま油
・香ばしさを利用しましょう 焼き魚、肉の素焼き、焼きなす
・香辛料を上手に使いましょう わさび、こしょう、カレー粉、唐辛子、からし
・だしのうまみを利用しましょう かつお、干ししいたけ、昆布
3、塩分を多く含む食品や料理を理解しましょう
⇒漬物や汁物、煮物料理はもちろん、塩分の多い食品にも注意!
4、調味料の量と塩分量をりかいしましょう。
⇒塩分の少ない調味料も使いすぎは禁物!

楽しく、おいしく、満足感のある、食生活を目指しましょう!