第50回日薬学術大会

第50回日本薬剤師会学術大会東京大会で、口頭発表をしてきましたので報告します。

2017年10月8日(日)  13:45 ~ 14:45 第13会場 (東京国際フォーラム G棟5階 G502)
座長:篠原 昭典(東京都薬剤師会 薬局業務委員会 委員長), 土屋 千雅子(東京都薬剤師会 薬局業務委員会 委員)

口頭発表 健康サポート薬局
[O17]  口頭発表17 健康サポート薬局(1)

[O-17-04]  はじめました「献血サポート薬局」 発表者;磯野元三

○磯野 元三1, 中野 道雄2, 吉本 宏一3, 津田 眞理子4, 弓場 敦史5, 大橋 甲三郎6, 簗瀬 裕彦7, 南 啓二8 (1.一般社団法人松原市薬剤師会, 2.一般社団法人八尾市薬剤師会, 3.柏原市薬剤師会, 4.羽曳野市薬剤師会, 5.藤井寺市薬剤師会, 6.一般社団法人富田林薬剤師会, 7.河内長野市薬剤師会, 8.大阪狭山市薬剤師会 [大阪府])

 

【目的】
献血を希望したにもかかわらず献血ができなかった方は年間55万人にのぼり、献血者全体の1割に達している。しかしながら、献血できなかった方に血液センターが行う栄養相談には限界があり、十分なフォローアップが出来ているとは言えない。
そこで大阪府藤井寺保健所管内の薬局・大阪府赤十字血液センターが連携し、献血の促進と献血者への相談や指導に積極的に取り組んでいる。薬局と薬剤師の職能を活用し、生活者の健康をサポートする「献血サポート薬局」を全国に先駆けて実施している。

【方法】
中河内・南河内地域の8薬剤師会(八尾市、柏原市、松原市、羽曳野市、藤井寺市、富田林、河内長野市、大阪狭山市)では、血液センターでの研修を受講した144薬局が「献血サポート薬局」として活動している。薬局店頭に「献血サポート薬局」のポスターを貼り、近隣での献血日時と場所をお知らせし、合わせて各種相談を受け付けている。
1、献血者への健康相談:献血をすれば1週間ほどで「検査成績のお知らせ」が届く。薬局で自己採血検査をするには厚生労働省が定めた「検体測定室」を設けなければならないが、このお知らせを利用すれば多項目にわたり、具体的な栄養指導・生活指導などの健康相談、受診勧奨ができるので、疑問点などがあれば献血サポート薬局にご持参いただき対応している。
2、再献血の促進:松原市・藤井寺市・河内長野市では、献血バスの隣に机を配置していただき街頭献血サポート薬剤師活動をしている。献血を希望したにもかかわらず事前検査で献血できなかった方に対して、不採血理由を聞き、その場で食事・栄養・生活相談を実施している。血液提供の善意と献血できる健康な身体を維持していただき、再献血に訪れていただけるように薬剤師がサポートしている。

【結果】
最初に街頭活動を行った松原市の状況を報告する。
平成28年8月より献血バス横に机を設置していただき、街頭献血サポート活動を実施した。
街頭献血13回(5月末現在)献血受付数1238人、献血者数996人(出動薬剤師・学生112人)
不採血者242人のうち165人に対して街頭献血サポート薬剤師活動ができた。

【考察】
献血健康相談マニュアルに沿って献血者のサポートが出来たかどうか、大阪府赤十字血液センターとの「健康管理実施表」の送付とフィードバック等の連絡を検証する。

【キーワード】健康サポート薬局、献血サポート薬局、献血サポート薬剤師