近畿薬剤師学術大会2018

近畿薬剤師学術大会2018

平成29年度の近畿薬剤師学術大会は京都府が主催、国立京都国際会館で行われました。
そして、初めて日本病院薬剤師会近畿学術大会との共同開催となりました。

今大会では、口頭発表演題「松原市薬剤師会における健康サポート薬局の整備・取組」を行いましたので報告します。

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演題名:松原市薬剤師会における健康サポート薬局の整備取り組み

【目的】平成28年10月より、健康サポート薬局の届出が始まった。平成29年8月末現在、全国で435薬局、大阪府では44薬局の届出状況となっている。大阪府には3700の薬局があるが、全体の1.2%にすぎない。地域薬剤師会として、中学校数と同数の健康サポート薬局を育成する必要があると考え協力できる要件を探してみた。

 【方法】健康サポート薬局の届出要件のうち地域薬剤師会として協力できる要件は下記の3点と考え、協力体制を取った。

①(地域における健康の維持・増進のための各種事業への参加)
地域の医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会、栄養士会、介護支援専門員協会等に連携・協力し、地域の行政や医師会等が実施・協力する健康の維持・増進その他の各種事業等に積極的に参加するよう取り組むこと。
(健康サポートに関する具体的な取組の実施)
② 積極的に健康サポートの具体的な取組を実施していること。
③ 地域の薬剤師会等を通じて自局の取組を発信し、必要に応じて、地域の薬局の取組を支援していること。

【結果】
①(地域における健康の維持・増進のための各種事業への参加)に対しては、「献血サポート薬局」として献血バス横での出張相談に出席した薬局はこの要件を満たす。
(健康サポートに関する具体的な取組の実施)
②,に対しては、健康サポート薬局を目指す薬局で毎月共通の取り組みを実施する。
③,に対しては、毎月の当会研修会において薬局・薬剤師の発表の場を設けている。

 【考察/結論】松原市薬剤師会では、8月末現在で2薬局が健康サポート薬局の届出が受理されている。松原市には7中学校があるので早期に残り5薬局を育成する必要がある。