松原市薬剤師会研修会27-3

会員の皆さまへ
松原市薬剤師会研修会27-3 を行いました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

日時:平成27年6月21日(日)10:00~12:00
場所:(新)松原市立保健センター 1階 講堂

  1. 抗血小板薬「エフィエント錠」について - 第一三共
  2. 「糖尿病と低血糖」 芝池じゅんあい薬局実習生 藤澤匠
  3. 指導薬剤師の発表 岡野理事
  4. その他 今日のJPALS

第一三共株式会社
【エフィエント錠;プラスグレル塩酸塩3.75mg、5mg】
・PCI後維持期におけるエフィエントの投与意義
PCI後維持期の治療においては、適正かつ安定した血小板凝集抑制作用が求められます。
PRU値(血小板凝集)が安定的に抑制された群においてPCI施行後の長期予後が良好であることが報告されています。
血小板凝集が抑制された群において心筋梗塞発現率が低いことが報告されています。
・エフィエントは、PCI後早期から維持期にかけて安定した血小板凝集抑制作用を示します
・エフィエントは、急性冠症候群(ACS)及び待機的(Elective)いずれのPCIにおいても、早期から維持期にかけて治療期間を通じて優れた心血管イベント抑制を示します。
抗血小板剤の維持期の治療では、血栓性イベントと出血性イベントの発現リスクを考慮した適正かつ安定した血小板凝集抑制が求められます。
・エフィエントは、維持期においてCYP2C19遺伝子多型の有無に関わらず安定した血小板凝集抑制作用を示します。
・エフィエントの出血性イベント発現率は、PRASFIT-ACS試験では、大出血1.9%、小出血及びその他の臨床的に重要な出血を含めると9.6%でした。Prasfit-Electiveの試験では、大出血の発現は見られず、小出血及びその他の臨床的に重要な出血を含めると5.4%でした

用法・用量
通常、成人には、投与開始日にプラスグレルとして20mgを1日1回経口投与し、その後の維持量として1日1回3.75mgを経口投与する。

主な抗血小板薬
バイアスピリン、バファリン配合錠A81、パナルジン、プラビックス、プレタール

 

【リクシアナ錠;エドキサバントシル塩酸水和物錠15mg、30mg、60mg】
3つの適応症を有する1日1回のNOACリクシアナ
・ENGAGE AF-TIMI 48試験(国際共同第三相試験、非劣性試験)
1日1回投与のリクシアナは、脳卒中または全身性血栓症の発症抑制において、よく管理されたワルファリン治療に対する非劣性が検証されました。
「有効性」 脳卒中または全身性血栓症の累積発現率は、リクシアナ60mg群で1.57%、リクシアナ30mg群で2.04%でした。
「安全性」 大出血の年間発現率は、リクシアナ60mg群で2.75%、リクシアナ30mg群で1.61%でした。
・Hokusai-VTE試験(国際共同第三相試験、非劣性試験)
1日1回投与のリクシアナは、症候性VTE(DVTおよびPTE)の再発抑制において、よく管理されたワルファリン治療に対する非劣性が検証されました。
「有効性」 症候性VTE(DVTおよびPTE)の累積発現率は、リクシアナ群で3.2%でした。
「安全性」 大出血または臨床的に重要な出血の発現率は、リクシアナ群で8.5%でした。

主な抗凝固薬
イグザレルト、エリキュース、プラザキサ、ワーファリン