松原市薬剤師会研修会26-10

会員の皆さまへ
松原市薬剤師会研修会26-10 を行いました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

日時:平成27年2月1日(日)10:00~12:00
場所:松原市立保健センター3階会議室

  1. 不眠症治療の最近の話題 「ベルソムラについて」- MSD
  2. 実習生発表「前立腺肥大症患者の抗コリン剤併用について」 - 3期実習生 杉本
  3. 調剤過誤の取り組みについて -  みやけ薬局 中村先生
  4. 医薬品販売制度の徹底について - 磯野会長
  5. その他 今日のJPALS

※また朝9時より理事会に、全員のご出席誠にありがとうございました。

今日のJPALS
ベルソムラは、世界初のオレキシン受容体拮抗薬。オレキシンは、視床下部のニューロンから産生される神経ペプチドであり覚醒の調節に重要な働きをしていることが最近の研究で明らかとなりました。
ベルソムラは覚醒中枢に特異的に作用することによって本来の眠りをもたらします。
ベルソムラは、オレキシンの受容体への結合をブロックし、過剰に働いている覚醒システムを抑制することで、脳を生理的に覚醒状態から睡眠状態へ移行させ、本来の眠りをもたらします。
主観的睡眠潜時は、ベルソムラを投与した群において、1週時からプラセボ群に比べ有意な改善が認められ、3ヶ月時には投与前に比べて、ベルソムラ群で24.9分短縮しました。
主観的総睡眠時間は、ベルソムラを投与した群において、1週時からプラセボ群に比べ有意な改善が認められ、3ヶ月時には投与前に比べ、ベルソムラ群で55.3分延長しました。
ベルソムラは、第1日夜から入眠までの時間、途中覚醒時間を、プラセボ群に比べ有意に短縮させました。
不眠症患者を対象とした第三相国際共同試験では、254例に本剤(成人;20mg、高齢者;15mg)が投与されました。この試験の6ヶ月間の副作用は53例に認められ、主な副作用は、傾眠;4.7%、頭痛3.9%、疲労;2.4%でした(承認時)。また1%未満であるが、睡眠時麻痺、入眠自覚性が認められ、その他海外試験において、傾眠時幻覚(頻度不明)が認められました。